キングブレードX10 III(キンブレ3)をAndroidを使用してチューニングしたいのに色が変わらない、チューニングできない場合の対処方法について-Huawei編。
キングブレードX10 III(キンブレ3) - 第43回の続編としてHuawei製のスマホ特有の問題を解決する方法を解説します。これを使用することでHuawei NovaLite2でブレードリストの転送に成功しております。
まずは、第43回のおさらい。
チューニングケーブルに使われている赤外線LEDを駆動させるのに十分なヘッドホン出力を持たないスマホを使用するとブレードリストが転送されません。
出力が不十分でもアンプで増幅すればチューニング可能となることがあり、WindowsPCを経由する方法を紹介しました。
ただしHuawei製スマホではうまく行かないよってのが前回までの話です。
Huawei機だけは波形がおかしそうだ、と。
スマホからの音声出力を増幅させるのにも色々な方法があるだろうと思っており実験は継続しております。
十分な資金的余力があれば数千円代のポータブルヘッドホンアンプ(アナログ式のもの)、例えばFiio A1あたりで改善するかを確認したいところですなんですが、うちは無広告サイトなのでブログのネタにそこまで金かける気はないのが現状です。
(グッズやチケットで何万円も使っているくせにネタのための数千円をケチるのかってツッコミはなしでw)
最近試したのがWiFiを使用しテレビ画面をミラーリングする方法です。
Miracastだったり、マルチスクリーンだったり、画面のキャストだったり各機種で呼び方は様々ですが。
Huawei NovaLite2を使用してBRAVIAへ画面のミラーリングをしていた時のことですが、King Bladeアプリを使用してもテレビからはチューニング音(ノイズ音にしか聞こえませんね)が聞こえてきませんでした。
色々とイジっているとヘッドホン端子へ何かが挿さっていないとミラーリング先へも音が出力されないということがわかりました。
アプリの内部でヘッドホン端子の状態を監視しているのか、ヘッドホンというハードを指定してサウンド出力の命令を出せるのかはAndroidのアプリ開発をしたことがないので分かりませんが。
とにかく、ヘッドホン端子に挿さないとチューニング音が出力されてません。
この結果わかったことは、BRAVIAへの画面のミラーリング時にスマホのヘッドホンジャックに何かを挿しておいて、テレビ側のヘッドホン端子にチューニングケーブルを挿せばテレビ側のアンプの出力を使用できるのでチューニング可能となるということです。
スマホとWiFiミラーリング可能なテレビを使うことで未対応機種でもアプリが使えるようになったということでした。
これがBluetoothになると話は別で、ヘッドホン端子に何か挿さるとか関係なく音声データが転送されません。
音声データを使用しているBluetoothのプロファイルに合わせてエンコードしてデジタルデータを転送しているわけなので、ヘッドホン端子への出力を制御することで赤外線LEDを発光させているキングブレードアプリの音はBluetoothには載らないのは当たり前ですよね。
ここからが本題です。
アプリ側が直接ヘッドホンアンプというハードウェアに命令を出しているような仕組みなら、出力が十分なのにチューニングできない一部のHuawei製スマホも改善できるかもと思いました。NovaLite2では赤外線LEDを光らせるだけの十分な出力があり、個別のカラー調整機能は動くものの『Install』ボタンを押してもデータが途中まで転送されるだけで終了しないというのが欠点でした。
結局チューニングデータ転送が終了しないんです。
第43回の測定時にはオシロスコープで終了信号らしきものが見えていたのですが、Huawei製だけタイミングがズレているように見えました。
一度サウンド出力が途切れた後の復帰に時間がかかっているようにも見えます。(省電力機能なんでしょうか?)
であれば、赤外線LEDの出力を邪魔せずにサウンド出力を休ませないように仕向ければいいこと。
バックグラウンドで音楽を流しながらKing Bladeアプリを起動することで見事にチューニングに成功しました。
バックグラウンドで流す音楽は赤外線LEDを邪魔しないようなものを使用する必要があります。
そこで使用したのが8kHz、-60dbのサイン波です。
これを生成するのにはWindows用ソフトの『多機能 高精度 テスト信号発生ソフトWaveGene』を使用しました。
画面のように設定値を変えて○で囲んだボタンを押すとwaveファイルが生成されます。
waveなのでファイルサイズは大きめですが圧縮したら駄目ですよ。
拡張子wavのファイルをmp3へ圧縮するとチューニングが上手くいきませんでしたので注意!
これをスマートフォン本体へコピーし、再生している状態でチューニングアプリを起動するだけでOKです。
赤外線LEDを光らせるだけの出力があるNovaLite2でのチューニングに成功しました。
この手法は出力不足の機種には効果がありませんので注意。
PS
データ転送の仕様さえ開示してくれればWindowsアプリを個人で作るとかできるのにな。
あと、理想的な矩形波を生成するアプリさえ作れればQRコードではなく無圧縮の音声ファイルでブレードリストの配布をすることも可能になると思う。
PS2
っていうか、Bluetooth対応の新機種を発売してくれれば一気に解決するのにw
Dr.KEYさんこんにちは。
返信削除こちらに書かれていた方法を
手持ちのすべての非対応Android端末で試してみました。
どれも実際に色変更ができなかった端末です。
1.HUAWEI P20 Pro
2.HUAWEI MediaPad M5 8.4
3.SONY Xperia ZL2
4.Xperia Z3 Tablet Compact
5.BLUEDOT BNT-801W
2.のタブレットのみ成功しました。
非対応機でアプリを起動してる状態でボリュームキーを押すと
着信音のボリューム変更になってしまいますが、
バックグラウンドでWAVファイルを再生していると
メディアのボリューム変更になるのですね。
唯一色変更ができていた
ASUS MeMO Pad HD7(ME173)
が電池膨張で死にかけていて、
いくつかの安いTYPE-C対応ポータブルアンプや
Windows上で動くAndroidエミュレーター(NoxPlayer,BlueStacks)
を試してもダメだったので本当に助かりました。
ありがとうございました。
三枝(さいぐさ)さん、こんにちは。
返信削除こんな非常識な方法を検証してくれる方がいて助かります。
他の端末でもちゃんと機能したのは本当に良かったです。
チューニングできない関連の記事は常にアクセス数トップでして、それだけ困っている人が多いのだろうと思っていました。
お役に立てて嬉しいですね。
追加報告です。
返信削除Android 9に更新したら出来なくなりました。(笑)
マジですか…
返信削除僕の使用しているのは6月にアップデート配信予定なので使えなくなることを覚悟しておきます。
ちょうど今日開催中のイベントでキングブレードX10-Vが先行発売されているようですし、一般販売も4月19日と決まったようです。
やっと問題が解消されそうで一安心。
追加報告です。
返信削除HUAWEI MediaPad M3 lite 8では成功しました。
Android 7です。
X10-Vはアマゾンで予約中なので到着が楽しみです。
報告ありがとうございます。
返信削除やはりHuawei製タブレットには有効のようですね。
キンブレX10-5は僕も予約済みです。
専用アプリはインストール済み、準備万端で届くのを待っています。