このブログを検索

2019-03-24

キングブレードX10 III(キンブレ3) - 第53回(故障や電池のお話、赤色がおかしい時や点滅する場合)

今回はキンブレの故障や電池のお話。

・キンブレでオススメの電池

わたしはエネループの単4電池を使用しています。
エネループ単4

エネループとアルカリ乾電池の特性の違いは、家電Watchさんの「三洋電機「eneloop/eneloop lite」その1」という記事にある『【実験その2】豆電球で寿命をテストした結果がこれだ!』の資料がわかりやすい。

アルカリ乾電池だとコンサートで使用している最中にずっと電圧が下がり続けるが、エネループは変化が緩やかであることがグラフから読み取れると思います。

一般的にRGBそれぞれのLEDがどのような特性を持っているかわかりやすいように、あるメーカーのデータシートからの抜粋したのがこれ。

LEDを光らせるために必要な電圧は3色それぞれで違います。
電池の電圧が変化するってことはRGBのバランスも崩れかねないのでエネループを使用するメリットがあるのではないかなと思っているところです。

また、この特性は色が変化しなくなったり色がおかしくなる故障の話とも関連します。
故障と勘違いされやすい一番よくあるパターンが電池の消耗で電圧が低下した場合です。
RGBでそれぞれ必要な電圧が違いますので、電圧が低下すると特定の色だけ光るなどの状態になります。
ある色は光っているので「故障か?」と勘違いされがちですが単なる電池の消耗な場合がほとんどなので注意。
赤しか光らない、赤から変わらないなどの症状に見える場合があります。
電池の消耗で電源がオフにならない時もありますので、その場合は電池を抜きましょう。

個人的にはエネループを使用して昼公演と夜公演の間に電池を入れ替えることをオススメします。




・キンブレが点滅する

電池の消耗や接点の汚れでキンブレが不規則に点滅する場合がありますので注意。

接点の清掃にコンタクトZを使用するのもオススメしません。
この処理で正常だったものが点滅するようになった経験があります。
汚れが何らかの皮膜のように見えた場合はコンタクトZしたくなりますが、こすった後は必ずアルコール系のウェットティッシュなどで拭き取ることをオススメします。

・キンブレが点滅する(赤LEDの問題)

発生頻度は少ないですが、赤色LEDがトラブルになる場合があります。
原因は温度です。

これも某LEDのデータシートより。(横軸の温度はジャンクション温度なので勘違いしないでね)

赤色LEDは他の色に比べて温度上昇により発光効率が悪くなる傾向が強いです。
キンブレの空気孔を手で塞いでいたり人間の手が熱を持って筐体を暖めたりしていくと、最悪の場合、効率悪化のモードに入っていきます。
この発光に寄与しない電流はどこかに消えるのではなく、行き過ぎるとLEDそのものを破壊する場合があります。
赤系の色が暗くなってきた場合や赤が点滅してきた場合はすぐに電源をオフにして下さい。
このモードは電池切れではありません。
光っていなくても電流が流れている場合があり、その電流はLEDを壊す可能性があります。

実際に単色キンブレであるキングブレードMAX2(赤色)でコンサート中に点滅モードに入ってしまい、慌てて電源を切ったことがあります。
その個体は故障せずに復帰しましたが、電源を入れっぱなしだったらLEDが死んでいたことでしょう。

電池と本体の冷却にはくれぐれも注意しましょう。
コンサートに熱くなりすぎてペンライトを壊したら楽しみも半減してしまいますからね。

0 件のコメント:

コメントを投稿